「一致団結が苦手な介護職員」が多いので改善できるものも改善できない実情

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劣悪な介護現場の状況を改善していくためには「同じ志しを持った者たちが一致団結」していくことが重要だと思っています。

「重要」というか「必要不可欠」と言えます。

つまり、いくら胸の内に秘めていても声を上げたり言葉にしたり行動で示さないと現状を打破できないわけですが、そのためには「それなりの人数が必要」になります。

ちなみに、「一致団結」と言っても

「人員不足でも一致団結して乗り越えましょう」

「つらい時こそ一致団結しましょう」

という介護職員の自己犠牲の上に成り立つキラキラ精神論のことではありません。

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我々、介護職員から職場環境を改善していくための「一致団結」のことになります。

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多数決が採用される民主主義

相当な能力を持っていたり、弁が立ったり、志しが高く行動力に優れていても、たった一人での「孤軍奮闘」では介護現場の現状を変えることが出来ません。

何故なら、上司が聞く耳を持たないからです。

本来ならば、上司というものは部下の一人一人の声に耳を傾け、意見を拾い上げ、運営に反映していく職責を担っていますが、介護現場の上司の多くはそういったことはしません。

理由としては

・上に立つ人間としての資質がないのに上に立っている存在

・人員不足の現場が修羅場すぎて部下の声を拾い上げる余裕がない

・業務改善の提案をされてもそれなりの労力が必要になってくるので現状維持でいたい事なかれ主義

・一人だけの意見では実行に移す価値が無いと思っている

・そもそも自分の思い通りにしたいだけのエゴイスト

ということが考えられます。

ですから、いくらこちらが正論をぶつけようが改善策を具申しようが

「それはお前だけの意見だろ?」

と言われて終わりになってしまいます。

要は「民主主義の原則に則って、多数決で過半数以上の意見ならちょっとは考えますよ」「民主主義なんだからお前一人の意見では実行に移せません、残念~」ということになります。

一致団結が苦手な介護職員

介護職員は一致団結が苦手な人が多い印象です。

いや厳密には一致団結が苦手なのではなく「自分の意見や気持ちを正直に言うのが苦手」なのかもしれません。

職業柄、「傾聴」や「寄り添い」や「自己犠牲」や「相手を理解すること」が求められるので、「自分の意見を言う」とか「正直に物を言う」とか「自分のことを理解してもらう」ということに蓋をする習慣ができてしまっているのかもしれません。

もちろん、そういうことを上司に言う場合は

「自分の評価を下げてしまうかもしれない」

「上司との人間関係を壊したくない」

ということも強く意識されているのかもしれません。

ですから、上司に意見を言ったり具申する職員がいたとしても、腹の中では同調しておきながら、それを口には出さず、うつむいたり上司寄りの意見を言ったりしてお茶を濁したり逃げたりします。

そうなると上司に立ち向かった職員は「孤軍奮闘」となり、やがて力尽きてしまうでしょう。

その繰り返しが、介護業界の中で行われている「結局何も変わらない状態」の実情となります。

そこで「一致団結」できれば改善できる可能性が大きくなるのですが、それが出来ない人が多いのです。

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必要なのは意識改革

今、介護職員に必要なのは「一致団結する」ということになります。

要は「味方を一人でも多く作ることが大切」なのです。

職場内はもちろんですが、職場外であってもSNSであっても味方は多ければ多いほど良いです。

しかし、悪い言い方をすれば

「数の暴力」

「同調圧力」

ということになりかねません。

「人を嫌うなら自分だけで嫌え」

という事も言われたりします。

しかし、それとこれとは別です。

感受性や感性が豊かな介護職員はそういう悪い意識に感化されやすいのですが、現状を打破し改善していくには同じ方向を向いた同士たちが必要不可欠なのです。

同じ方向に進んでいくための方法ややり方は人それぞれかもしれませんが、介護現場の現状を改善していくためには「一致団結」していくことが最重要課題です。

もちろん、一致団結していくのに「お金」は掛かりません。

必要なのは「正しい知識」と「正しい知識をアウトプットする力」と「声を上げるほんの少しの勇気」です。

そういう介護職員が増えていってくれたら嬉しい限りです。

まとめ

本当ならば、団結権や団体交渉権に基づき「労働組合」のような存在があれば一番良いのですが、福祉業界ではあまり存在を聞きません。

仮にあったとしても経営者寄りの労働組合であったり、会費をむしり取るだけの形式的な労働組合ばかりではないでしょうか。

全国規模の労働組合もありますが、過去記事にも書きましたが、規模が大きすぎて個々の事業所単位の問題解決までは難しいでしょう。

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大切なことなので何度でも言いますが、労働組合のように法的に交渉権を有しているものは例外として、介護職員が一致団結するのにお金は1円も掛かりません。

方法ややり方は色々あるでしょうが、まずは自分が「カモネギ」にならないように注意しながら、同じ方向を向いている同士たちとコミュニケーションを取り、味方を増やしていけるような意識改革が必要です。

コメント

  1. デイちゃん より:

    そうなんですか。
    私のデイは一致団結はしてないんですけど、仕事のできないスタッフばかりだから、会社に「〇〇をしなさい」って決められても結局しないままになるんですよ。
    で結局しなくてよくなる、みたいな感じ。
    業務改善を訴えるどころか、業務自体をしない。(笑)
    会社のおかしなことに対して、上の人らに改善するよう意見を言うのではなく、そのおかしなこと自体をしない(できない)。(笑)
    非暴力非服従とはこういうことなのか。

    今、結構重度の利用者ばかりいれてるんですけど、普通のデイなら、「こんな重度ばっかり入れたらデイじゃないでしょ」「スタッフの負担が大きすぎる」「事故がおきる」「イベントなんて無理」とか上の人に文句言うでしょう。
    ところが私らはそうじゃない。
    重度入れてきて、「この人は〇〇を必ずして・・」と言われてるのに、しない・できない。
    で結局家族やケアマネからクレームが来て、それでもできなくて、結局向こうから利用をやめるというね。

    業務の改善を訴える・・ということは、今はスタッフが理不尽な思いをしながら、我慢しておかしなことをやらされてるんだと思います。
    で、一方では、それをある程度やり切れるスタッフがいるんだと思います。
    理不尽な業務をやり切れる人がいなくなれば、業務が改善されるんじゃなく、理不尽な業務をやらなくなって、ちょっとは楽になるんだと思います。
    無理なことは無理と言うのではなく、しない。上司に言われてもスルー。家族に言われても無視。
    この業界は、無能な人が生き残るんです。(笑)

    • 山嵐 より:

      >デイちゃんさん

      こんにちは~
      コメントありがとうございます^^

      無理なことはしなくていいと思いますが、やろうと思えばギリギリできてしまうから判断が難しいのですよね。
      何でもかんでもしないと言っているわけではなく、適正な業務負担を考えて欲しいですね。

      できるのにしないのと、できないからしないという違いはありますが、一回やってしまうとズルズルとずっとやらされた上に、また違う業務を乗せられたりするので、理不尽さを感じてしまいますね。

      苦情やクレームが入ったら責められたり報告書という名の顛末書を書かされる手間と業務が増えてしまうので考えものです><