【介護事件考察】「入所者7人が死亡した老人ホーム」に虐待認定

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以前、当ブログでも取り上げた有料老人ホーム「風の舞」に関する虐待認定の続報が報道されました。

【前回記事】

最近話題になっている「1か月で6人の入居者が死亡した老人ホーム」の報道について、当ブログでも考察していきたいと思います。 ...

鹿児島県鹿屋市の住宅型有料老人ホーム「風の舞」の件です。

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ニュース概要

7人死亡の老人ホーム、別の入居4人に介護放棄など虐待

鹿児島県鹿屋市の住宅型有料老人ホーム「風の舞」で入居者が相次ぎ死亡した問題で、市は亡くなった入居者とは別の4人について、介護放棄や身体拘束などの虐待があったと、高齢者虐待防止法に基づき認定した。市幹部が20日、朝日新聞の取材に明らかにした。同日の市議会でも概要が報告された。

風の舞では8月から9月にかけて、介助を担っていた介護職員8人が全員退職。その後、11月中旬までの約1カ月に入居者7人が死亡したため、県が検査に入り、今月7日に運営する法人に改善命令を出した。

市も11月16日以降、立ち入り調査のほか、入居者や職員らからの聞き取りを行っていた。その結果、入居者に床ずれがあることや、身体的な拘束をしていたこと、室内の衛生状態が劣悪であることなどを確認。4人について、同法上の「介護放棄」「身体的虐待」などに該当すると判断したという。4人のうち一部は、すでに他の施設に移っているという。

市は今月19日、4人への虐待を県に報告したが、亡くなった7人については、虐待を確認していないという。

【引用元】朝日新聞社

「虐待はなかった」という行政の判断なのでは?

まず最初に申し上げておきたいのは、死亡した入所者の人数が6人から7人に増えていることです。

その後、更に1名亡くなったという事になろうかと思います。

但し、確かに高齢者は様々な要因でお亡くなりになることが多いので、介護職員が8人退職したことによる関連性や因果関係は不明です。

そもそも、前回の記事で書いたように「既に亡くなった6名に関しては虐待は無かった」と市が公表していました。

では何故、今回新たに「虐待認定」というニュースが流れてきたのでしょうか。

生存している4名に対しての「虐待認定」

ニュース記事を読むと

「死亡した7名については虐待を確認していない」

「死亡した入所者とは別の4名について身体的虐待・介護放棄などの虐待があった」

ということになります。

つまり、生存し他の施設へ移った4名の入所者に対しては「虐待を認めた」ということになります。

これは正常な判断だと思います。

しかし、問題なのは「死亡した入所者への虐待は確認できなかった」という点です。

これがどういうことかと言うと「虐待が無かった」のではなく「虐待だったという証拠が見つからなかった」ということになろうかと思います。

正に「死人に口なし」状態の闇深さを感じます。

もっと早急な対応を(まとめ)

普通に考えて、ひとつの事業所で一気に8人もの介護職員が退職する時点で「異常」です。

結果論でしかありませんが、その異常さを行政が察知することが出来ればまた違った結果になっていたのではないでしょうか。

似たような状況(一度に複数の介護職員が退職する状況)は、介護業界であればあり得る話ですが、普通の企業や業界でそんなことがあれば「クーデター」か「緊急事態」になろうかと思います。

ましてや介護業界では利用者という人間の生命を預かっているのです。

もっと、現場職員の動向に注意を払っていく必要があるのではないでしょうか。

今回の問題も、そういった緊急事態を早期に発見し対応できなかった行政の責任も大きいと思います。

そして、入所者や利用者だけでなく、事業所から職員に対する「虐待行為」を取り締まっていくような体制づくりが必要だと感じます。