敬遠されがちな「おっさん介護士」が編み出した自己防衛法

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介護業界は「おっさん介護士」に厳しい業界と言えます。

その理由は色々ありますが、やはり「大部分のおっさんには不向きな業務が多い」という理由があるかと思います。

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◆おっさん介護士とは

私も世間から見れば中年となりつつあり、おっさんの分類になりますが、ここで言う「おっさん介護士」とは、主に初老の50歳代~60歳代の男性介護士を指します。

みんなが皆、「その年代の男性介護士は介護に不向き」というわけではありませんが、どの事業所でも必ずいるのが

・浮いてしまっている存在

・煙たがられている存在

・関わりたくない存在

というおっさん介護士が存在するのではないでしょうか。

◆おっさん介護士が敬遠される理由

何故、おっさん介護士は介護現場で敬遠されがちなのでしょうか?

理由①「仕事が雑」

おっさん介護士は、おっさんであるが故に「仕事が雑」「いい加減」な人が多い傾向にあるようです。

若い時から介護の仕事に携わっていた男性ならまだしも、歳を取ってから介護の仕事を始めたおっさん介護士にその傾向は顕著のようです。

理由②「物覚えが悪い」

おっさんは何故か物覚えが悪い人が多いように思います。

そして、そういうおっさんを多く見ていると、周りにもそういう先入観も抱かせてしまいます。

やはり、元々「介護は女性の仕事」という歴史の流れの中で、業務自体が女性向きなことが多く、おっさんにしてみれば、すぐに「覚えきれない」「対応しきれない」ということがあるのだと思います。

理由③「身だしなみが不衛生」

頭髪が乱れていたり、爪やヒゲが伸びていたり、服にシワや汚れがあったり、加齢臭がしたりしがちなのが「おっさん」です。

その時点で敬遠されてしまいます。

利用者を清潔に保つ仕事であるが故に、おっさん自体が不衛生だと「介護に不向きな存在」として見られてしまいます。

理由④「言葉遣いがキツかったり汚い」

普段は丁寧な口調でも、利用者の行為や行動に対し本性のスイッチが入ってしまい、キツかったり汚い言葉を使っているおっさん介護士も多く見掛けます。

「何してるんだ、ダメでしょう!」

「何べん言ったらわかるの!」

「やめなさい、いい加減にしなさい!」

一歩間違えば「虐待」となってしまいますし、利用者も不憫ですし、周りで聞いている人も不快になります。

理由⑤「資質の向上を目指していない」

おっさんと言われる年代になれば、もう先が見えています。

定年して年金を貰うまでとりあえず働いて給料さえ貰えれば問題はないのです。

ですから、今更勉強をしてパソコンの使い方や介護保険制度や対人援助法や現代介護を学んだり、資格を取る気もありません。

「向上しなくとも現状維持」でいいのです。

そうなると、資質も向上しませんし、自分を変えることもしません。

「自分本位」で働いているのですから、利用者や周りの職員からしてみれば、敬遠したくなる存在です。

◆おっさん介護士の自己防衛法

私の介護施設にも上記に当てはまるような「おっさん介護士」がいます。

しかし、利用者や周りの職員を敵に回してしまえば、どれだけ自分本位に働いていても働きづらくなります。

そうなると早々に辞めていってしまう、おっさん介護士も多く存在します。

しかし、中には色々な自己防衛をしているおっさん介護士もいます。

私が斬新に感じたおっさん介護士の自己防衛法は

「職員にお菓子を配って回るおっさん介護士」

です。

お菓子を差し出された職員は

「お、おう…」

「あ、どうも」

「え?あらそう…ありがとう」

と言って受け取ります。

その時点で負の感情が緩和されてしまうのです。

なるほど、人間の心理をついた自己防衛方法だと感心してしまいました。

◆まとめ

もちろん、この「お菓子作戦」が通じない相手もいますし、何度もしていれば見透かされてしまいます。

しかし、ずっと通用する相手もいるようで、行動を分析し結論を見てみると「やらないよりはマシなのかもしれない」と思ってしまっています。

このおっさん介護士がお菓子を配らなければ、「もっと厳しい立場に立たされているのではないか」と思うからです。

お菓子ひとつで人間の心が左右したり、立場が変化するのも悲しい世界ですが

「おっさんはおっさんなりに自己防衛をしているんだなぁ」

と感じたので記事にしました。

最後に申し添えておきますが、全てのおっさん介護士が忌み嫌われ、介護に不向きな存在だとは思っていません。

先入観を持たれやすい不利な存在であるとは思っていますが、中には素質のある資質の向上を目指している「おっさん介護士」も存在しているはずですので、一緒に仕事をする前からレッテルを貼らずに接していきたいと思っています。