ショートに応援に来てくれたデイの男性職員に「生活が苦しくないのか」聞いてみた結果

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私は特養併設のショートステイ(短期入所生活介護:略称SS)で働いているのですが、毎日毎日人員不足で日中の職員は3人いれば御の字で、2人しかいない日が多々あります。

ちなみに、介護サービス提供事業所の呼び方や名称や略称には同じ事業所形態でも色々あるので、世間一般の人にとっては本当にわかりづらいと思うので、その点について先に触れておこうと思います。

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事業所形態ごとの名称や略称は?

私の勤務しているショートステイは介護保険法では「短期入所生活介護」というのが正式名称になります。

略称は「ショートステイ」を英語表記にした場合「Short Stay」となるので「SS」となります。

同じ略し方で

「通所介護」=「デイサービス」は「DS」

「通所リハビリテーション」=「デイケア」は「DC」

「認知症対応型共同生活介護」=「グループホーム」は「GH」

という略称をされています。

応援人員をDSからもらっている

さて、話を戻しますが、私が勤務しているSSでは、常に人員不足の為、日中の応援人員を施設併設のDSからもらっています(略称で書きましたが、お分かり頂けたでしょうか?)。

デイサービスは基本的に午前9時前後に利用者を迎い入れる送迎を行い、午後3時半頃には送り出す送迎を行う「日帰りの介護サービス」です。

送迎時ももちろん利用者や家族と接するわけですが、それらを含め、利用者に接している時間は「6時間以上8時間未満」となります(※私の施設の場合)。

「通所」である以上、当然ですが、施設介護のように「24時間365日介護職員が利用者と接しっぱなし」ということはありません(お泊りデイを除く)。

ということは基本的に「夜勤」もありませんし、「残業」も滅多なことではありません。

そういう介護サービスなら「仕事も楽だろう」と思われるかもしれませんが、決してそういうわけでもなく、重度の利用者や問題行動をする利用者がいれば現場は常に修羅場なのは同じです。

ただ「利用者と接している時間が短い」というのは事実なのと、それと比例して「給料が施設介護よりも格段に安い」というのも紛れもない事実になります。

だって、夜勤も無ければ残業もなく、利用者と8時間未満しか接していないのですから必然的にそうなってしまうのです。

ただ、「給料が少ない」と言ってもそれはそれは本当に少なくて「手取り20万円とか18万円とかは夢の夢で、役職や残業がない平社員なら恐らく13万円~15万円程度」ではないでしょうか。

私にしてみれば、その給料は「生活を維持できない水準」になります。

ですから、普通は

・家庭の収入の足しになれば良い

・パート並みの収入で満足

・定年後の小遣い稼ぎ

・貧乏を背負って生きていきたい

という目的以外の人はなかなか足を踏み入れにくい世界になります。

※もちろん、「一生遊んで暮らせるくらいの資産を築いたあとのダイエット目的」というごく稀な人もいらっしゃるかもしれませんが。

DSで働く男性職員

つまり、「DSは未だ女性主体の女性社会という環境が施設介護よりも根強い環境(訪問系はもっと根強いです)と言えます。

そういう世界の中にも「明らかに働き盛りと思われる男性職員」が存在していて、SSへ応援で来てくれたりするので、「何故、デイサービスで働いているのか」ということがとても気になり、世間話の延長で話を聞いてみました。

男性職員Aさん

利用者への対応も丁寧で、介護技術も平均点以上ある職員さんでした。

「DSのお給料では生活が苦しくないですか?」

と聞くと

「ああ、ボクは年金貰ってるからあんまり働いたらダメなんですよ」

という返答でした。

なんと、若く見えたその男性は65歳を超えた年金受給者でした。

やはり、そうですよね。

DS以外の収入が無いと、働き続けるのは困難だと言えます。

男性職員Bさん

ちょっとまだまだ慣れない感じの新人男性職員Bさんに

「DSのお給料では生活が苦しくないですか?」

と聞いてみました。

「え?あ、いや、あのぉ…」

「いや、ええっと…あ、はい、そのぉ…」

別に答えたくなければ答えてもらわなくてもいいのですが結局「会話が成立しませんでした」

勝手に深読みさせてもらうと

「これくらいの給料でも貰えるだけありがたい」

ということでしょうか(わかりませんが)。

まとめ

私の施設併設のデイサービスでは、やはり「働き盛りでバリバリお金を稼ぐ必要がある」というような男性職員は存在しませんでした。

もちろん、能力があって、どんどん頑張る人ほど給料が増え、昇給していく介護業界でもないわけですから「最初から働き盛りの男性職員は排除している環境」だと言えます。

「能力があろうが、頑張ろうが、努力をしようが、対価を得られない業界には男性スタッフが少なく、将来性が無い」ということを雄弁に物語っているのです。

コメント

  1. ダメ人間 より:

    こんばんは。

    社福dsで1ヵ所(→7-9提供)・医療dcで2ヵ所(→6-8提供)、勤務期間は短かったですが全て常勤介護職で勤務した自分向けの記事ですねww
    ちなみに自分は山嵐さんと年齢があまり変らない、油がノリノリ現役の働き盛り世代です。

    通所は本当に…全ての業務が時間との戦いです。
    重度の利用者・問題行動ありの利用者がいれば、その方に対応する事が多くなりますから、それに利用者数が多くなればもう修羅場です。
    社福dsは1h30分程、希望があれば実費で夕食の提供ありの延長対応をしてて、当番制で常勤職員が対応してました。
    ただ勤務した3ヵ所の通所、業務開始前と送迎終了後のサビ残が当たり前の所でしたし、残業が無い通所なんて本当にあるんですかね…。
    その中で社福dsがサビ残で過労死ラインを越えていた時期ですと、am8時前からpm20時頃まで12時間位は事業所にいました。

    給与額に関してですが山嵐さんのご希望があれば、かなり詳細なお話しをしますよww
    大雑把な計算で自分のケースだと、(車での)交通費込で手取り14万後半~15万前半って感じですかね。
    昇給は1000円もいかず賞与は3ヶ月以上ありますが、基本給が低く抑えられてましたからたいした額でもなく、医療2ヵ所は処遇改善Ⅰを取ってましたが支給無しです。
    あとは、法人によっては住宅補助や扶養手当が+され、医療法人にて医療費控除対象外になりますが、法人内診療所での受診&院内処方なら全額補助という所もありました。

    以前に自分がどうゆう経緯で、自己責任にて介護職に流れついたか?明記しましたが、正職員希望で夜勤が×=夜勤手当が少額で体内時計を狂わせたくない自分は、通所しか選択肢がない形です。
    この金額で社福ds在籍時、年の近い女性職員が1人暮らしをしていましたがカツカツ生活で、たまに実家からの食糧などのお助けがあったみたいでしたし。

    まとめると
    ・実家暮らしが大前提
    ・同年代の親友=普通の人が当たり前に出来る事が、基本的に贅沢品。結婚?何それ美味しいの?状態
    ・利用者が自分よりマシな生活を送っている。憲法で保証されている最低限度の生活って何ですか?状態
    ・将来や夢や希望など何もかも涙を流して諦め捨てて、とりあえず空気が吸える状態。老後は生ポのお世話になります状態
    こんな感じで、他にも上げたらキリがないです…。

    でも田舎なんで仕事が無いですし、福祉業界に入る前に就いてた保守管理の仕事で、隔週休2日制ですが仕事が終わらなければ2週間連続出勤で、ノルマ未達なら手取り15万以下の仕事より、まだ退職金支給ありなどマシと思える状態。
    まぁ、未資格・未経験で入職したら夜勤をやって手取り20超えるか?微妙な業界ですから、山嵐さんがおっしゃっている男性職員Aさん以外ですと、自分みたいな人生を諦めてる or 捨ててる人がきっといると思いますよ。

    • 山嵐 より:

      >ダメ人間さん

      こんにちは~
      コメントありがとうございます^^

      かなり詳細な実情を教えて頂き勉強になります。
      どの事業所形態でもそれぞれの大変さがありますね。

      給料面もおおよそ想像通りで、手取りで15万円以上はなかなか難しいでしょうね。
      そして恐らく、人生を諦めている職員も多数いるのではないかと思います。

      • ダメ人間 より:

        こんばんは。

        自分より山嵐さんの方が経験が長く資格もお持ちですし、色々とお詳しいかと思いますけど、何か聞きたい事があれば遠慮なくおっしゃって下さい。
        介護職として勤務期間は短いですが、dsとdcの両方とも経験がありますし。

        給与面に関して、相談員なら手取り17~9万位で、主任・管理者クラスなら手取り22~5って感じですかね?
        自分が住んでる所は主事任用=3科目主事で相談員は可能ですが、こちらも短期間だけ経験ありますが、手取り17万位でした。
        あと民間系福祉会社にてこちらも短期間だけ、介護職の裏方業務も兼ねた事務職の経験もありますけど、手取りは通所介護職と同等かそれ以下だった記憶ありますが、ダメ人間でもどんな事があるのか…よく分らないですね。
        また処遇改善というドーピングもあり、年1回のまとめて支払いとか3ヶ月毎とか事業所によって色々とありますよね?どケチな所なら年1でしょうか?
        過労死ラインを越えてた社福dsは年度末にまとめの年1支給ですが、支給前までに退職してしまった職員は…(以下省略)

        これだけ情報が出回っているのに介護職に就く時点で、何かしらの裏はあるとしか思えません。
        職場内の職員の顔を見れば、何となく闇を抱えている人が多過ぎ。
        それに該当しないのは、何かを勘違いしてる意識高い系 か 頭の中がキラキラ系の福祉バカが、元気ハツラツな表情してますよ。

        • 山嵐 より:

          >ダメ人間さん

          こんにちは~
          返信ありがとうございます^^

          私は通所系(訪問系も)は未経験なので、確かに詳細までは知らないです。
          施設介護とは違ったしきたりや内情や雰囲気があるのかもしれませんね。

          うちのデイサービスは相談員が介護もしていますし、なかなか激務な上に給料が安いイメージです。

          処遇改善加算はDSや施設も含め、法人内で「皆さんに平等に給与や賞与を少しずつ水増しして確実に支給しています」という目に見えない金額での支給方法になっています。
          正直、それで本当に支給されているのかは謎ですが、そういう方法でも行政がOKを出しているので、これはもう行政や国の責任だと私は認識しています。

  2. とも より:

    こんばんは
    金銭面での心配は将来的について回るだろうなと考える30代男性です
    私は月手取りで17ぐらい(夜勤四回分含む)処遇改善加算が年2回(約1.3/月)+賞与て感じです。
    地方在住&特段お金がかかる趣味も持ち合わせてないので、生活(だけ)には困らないですが、贅沢はできません。
    前職での貯蓄が4桁あるので、いざという時は少しはなんとかなると思いますが、なかなか夢や希望は描けず、北斗の拳でいうヒャッハー系じゃない一般市民みたいな心境です

    • 山嵐 より:

      >ともさん

      こんばんは~
      コメントありがとうございます^^

      貯蓄4桁って1000万円超えですか、凄いですね^^
      今後、介護業界どころか日本が崩壊して北斗の拳のようなカオスな無法地帯状態になる日がくるとしたら、今から筋トレしておく必要がありますね。